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SOFLA REPORT 導入事例

株式会社 ユタックス

SOFLAiで受注業務の見直しとDX化を推進

■自由な画面設計を生かし、受注入力画面をOpenライクにフルリニューアル

■複雑化した業務の流れをシステムで整理し、業務をスリム化

■「こういう事は出来ないですか?」と全社のITリテラシーも高まる

COMPANY PROFILE
本社 兵庫県西脇市
創業 1956 (昭和31) 年10月
設立 1967 (昭和42) 年4月1日
資本金 9,000万円
従業員数 200名
事業内容 インナーウェアの製造及び販売、服飾副資材の製造販売
スポーツウェアの製造及び販売、服飾雑貨の輸出入
URL https://www.utax.co.jp

株式会社ユタックスは、兵庫県西脇市に本社と工場を構え、服飾副資材及びレディースインナーウェアの製造・販売を行っている企業である。創業以来、自社開発の生産設備によるインナーウェアのパーツや特殊な素材の製造・加工により培ってきた確かな技術力を誇る同社は、シームレス技術や多品種展開のインナーパーツの独自の技術力を活かし、近年はこの財産を礎にハイテクなスポーツウェア、動作をサポートするメディカルウェア、快適で安全なライフグッズなど、多岐にわたる分野の製品も開発している。世界に向けたグローバルな事業展開で、高品質低コストのファーストワン、オンリーワンの商品展開でトップクオリティーを実現している。

SOFLAiなら、やりたかった事ができる!
モダナイゼーションと業務の見直しを並行でスタート

同社の情報システムは、1990年頃に地元のソフトハウスに委託した国産UNIXマシンによる受注・売上管理システムとEDIシステムがベースである。以降は一貫して同社の情報システム課がシステムの開発と保守を担っている。IBMマシンを採用したのはそれからほどなくの事だ。AS/400 B30を発表とほぼ同時期に導入し、COBOLのバッチプログラムをAS/400にコンバートし、対話処理を自社開発で立ち上げた。
ソフラと同社との出会いは2019年、Power9へのアップグレードがきっかけである。管理グループ ゼネラルマネジャーの蓬莱 学氏は当時を振り返る。「システムのGUI化という方向性の元、各社のツールを一通り研究している中で、ソフラは本店が近いという事でこちらからデモを見に行きました。SOFLAiの単なるページの変換だけに留まらない多くの機能への期待という事と、システムを最初に導入した時と同じく近くからサポートしてもらえるという安心感が決め手になりました。自社運営のクラウドセンターにも関心した記憶がありますね。」さらに「24×80の画面制御が無く縦横スクロールができるSOFLAiの機能を見て、以前から私がやりたかった事が実現できると確信しました。」と。
同社はPower9へのアップグレードと同時にSOFLAiを導入し、蓬莱氏の「やりたかった事」がスタートした。

業務の見直しと受発注入力システムの更改

言うまでもなく「受発注業務」は企業間取引において重要な役割を担う業務である。同社のCUI画面による受注入力画面(旧画面)は、商品分類単位の入力方式であった。これを、①受注入力画面を注文書単位に入力できるようにSOFLAiで作り替え、手入力のほかExcel貼付けによる入力にも対応した。また、旧画面による業務の流れにおいても、受注入力は営業、材料引当ては現場、発注手配は営業と、業務の分断が見受けられた。これも、②営業が一気通貫で手配が行えるようシステムを見直し、SOFLAiで自動発注システムを構築した。
現場と情シスとの橋渡し的な役割を担った営業グループ 西脇営業部営業一課 チームリーダーの數原 恵三子氏は「私も勝手に手が動くほど10年以上旧画面を使いこなしてきました。SOFLAiの画面を使っていくうちに、こんなことやあんなこともできるんだという気付きが出てきたのが驚きでした。受注を切替えて2年目で完全に移行が完了したと思います。」と語った。

プログラムの整理とSOFLAi化

そのほかにも、同社は約700本あったプログラムを整理した上でSOFLAiにコンバージョンを行っている。管理グループ システム マネジャーの齋藤 智一氏は「業務の見直しを兼ね作り替えたもの、そのままSOFLAi化したもの、ユーザーからの “こんなことできますか?” で作ったもの等、最終的に約470本のSOFLAi化が完了しています。」と語る。また、管理グループ システム担当 森岡 亮 氏も「ソフラが提供しているサンプルソースを利用して作りましたので、統一感があってわかり易いソースで仕上げる事ができました。」と述べた。

SOFLAi受注入力の定着とともに、社内ITリテラシーの底上げも。まだDXの手は緩めない。

同社の新旧受注入力画面を紹介しよう。
<5250受注入力画面(旧画面)>(図表1)
入力単位は「商品分類」単位である。分類→商品→カラーを順に照会しながら指定し、最後に数量等を入力しF8(実行)キーで更新する。1つの注文書であっても分類が混在している場合は都度の更新操作を行ってからの入力だ。

Webライクな「検索候補機能」をSOFLAiで実装

< SOFLAi受注入力画面(新画面)>(図表2)
SOFLAiの受注入力はグリッド入力で完結する。圧巻なのは、Webでよく見る「検索候補機能」をSOFLAiで実現した点だ。文字の一部を入力するだけで瞬時に候補が画面下部に現れ、該当をダブルクリックで確定する仕組みを構築している。
1つの注文書を1つの画面で、かつスピーディーに入力できる仕組みが実現したといえよう。
<SOFLAiExcel受注入力画面>(図表3)
Excel形式の注文書は、コピー&ペーストからF1(実行)キーの押下で、同社のマスター情報に変換し受注入力が完了する。
ほとんど手間のかからないオペレーションだ。
SOFLAi化を進めていく中で、ユーザーから様々な声が聞かれたのは想像に難くない。それらの声を取り入れつつ創意工夫やアイデアを盛込んだシステムが続々と出来上がっている。
最後に、現在進行中又は今後の取組み事項をお聞きした。

複合機からの帳票出力

IBMプリンタの終売対策と利便性向上を目的として、インパクトプリンタから出力していた帳票を、複合機から出力できるようにする。

画像情報の取り込み

画像を含むExcelの設計図面(生地裁断のパターンや使用する設備や樹脂等がまとめられている)をSOFLAiの機能で取り込んで表示できるようにする。ソフラの企画開発室とやりとりしながら進めている。加えて、Webへの展開が期待できるSOFLAⅡiも視野に入れ、止まることなく前へと進化中の同社である。