コンピュータの発展とともにシステム要件も多種多様化し、システムは大型化、高度化しています。
SOFLAⅡiは、基幹業務システムを単一サーバー・単一手法で、高度なシステム要件を実現させる開発環境の構築が行える開発ソリューションです。
SOFLAⅡiは、複雑化するシステムをシンプルに構築できる弊社独自の開発ツールで、パソコンライクなGUI・WEB画面のアプリケーションを開発できます。RPG・COBOLで開発が行えるため、現状のビジネスロジックを変更することはありません。
画面処理と通信処理を独自のSOFLAⅡiサーバーモジュールで行うことにより、オペレーションを行うクライアントにはThinクライアントの動作環境を提供します。
3Tier Modelとは、アプリケーションの一連の処理を
「画面制御」「通信処理」「サーバー処理ロジック」に分割して開発するソフラ独自の開発手法です。
Thinクライアントを実現するため、課題になったのが画面のイベント処理です。
SOFLAⅡiでは、この画面イベント処理を「Screen Generator」という画面オペレーションツールで処理し、サーバー側にイベント信号として通知します。そうすることで、直接の画面処理のコーディングをせずに開発を行うことができます。
Screen Generatorでは、画面からの要求を画面処理・通信処理・サーバー処理の3つの処理群に分割し、さらにThinクライアント環境を実現する為、画面処理・通信処理をツールで吸収し、ロジックをサーバーに集中させることに成功しました。
これを「【3Tier Model】3層構造処理モデル」と呼んでいます。
グラフィカル画面の開発は、画面設計ツールである「Screen Designer」を使用します。
ここで作成した各画面は、画面定義ファイルとして保存されるので、このファイルをIBMiにアップロードします。そしてサーバー側にSOFLA Ⅱiの通信モジュールを、クライアント側に「Screen Generator」を導入して、アプリケーション処理を実現します。
Screen Generatorとは、 3Tier思想のもとハードウェアの特異な制御部分をツール化し、
Thinクライアントのオペレーション環境を実現したクライアントモジュールです。
IBMiを利用する上で課題となるのが「文字コードの違い」です。IBMiは、EBCDICコードで動作しており、Windowsクライアントで操作するには文字コードの変換が必要です。SOFLAⅡiでは、この文字コードの変換をクライアントモジュールである「Screen Generator」が行なっています。
サーバー側ではなく、クライアント側で文字変換を行うことで、ホストコード(EBCDIC)とパソコンコード(Unicode)を変換し、画面に表示させています。入力されたパソコンコードもクライアント側でホストコードに変換し、サーバーに通信していますので、サーバー側での負荷がなくなり情報量が多い多彩な画面でもハイレスポンスで動作します。
また、EBCDICコード特有の2バイト文字制御コード(Si,So)もScreen Generatorが自動的に付加しています。
企業のシステムを構築・運用する上で課題となるのが、「頻繁にバージョンアップが繰り返されるWindows環境」です。
バージョンアップのたびに発生するシステム修正や端末の入替え。これにかかるコストや時間は無駄でしかありません。SOFLAⅡiでは、SOFLAⅡiの開発手法である「3Tier Model」により、クライアント側のOS環境の違いは全てScreen Generatorが吸収しています。そのため、Windows OSのバージョンに依存しないシステム構築ができます。
これにより、長く安定した企業の基幹システムの運用が可能になります。
オペレーション画面にDSPFを使用しないため5250エミュレータ特有の80×24の画面サイズ等の制限はありません。
画面サイズを気にすることなく、大量の項目表示・入力が可能です。
■SOFLAⅡi機能一覧
ラベル・エディット・ボタン
ラジオボタン
チェックボックス
コンボボックス
フレーム・パネル
エクセル連動
PDF出力
画像(BMP・JPG)
グラフ(折れ線・棒・円)※オプション
QRコード印刷 ※オプション
ボタンやラジオボタン、画像、グリッドなど、多彩な画面コントロールが使用できます。
さらに、グラフオプションを導入すると、グラフ表示も可能になります。
SOFLAⅡiのグリッドは、縦横スクロールするコンポーネントで、大量情報の表示が可能です。
ただ表示するだけでなく、列の入替え、データの並び替え(昇順・降順)、列の非表示、列幅の調整など、ユーザーが自由に変更できます。
例えば、発注照会画面で進捗状況を確認する列を前列に移動させたり、入力担当者名を非表示にしたり、昇順・降順の並び替えでベスト・ワーストを表示することも簡単です。また、変更したグリッド情報は、クライアントPCにそれぞれ保管されます。
※クライアントPCに保管されたグリッド情報は、画面の変更があった場合には強制クリアされます。
※グリッド表示の最大は256列約65,000行です。
グリッドの操作で並び替えするなど見たい形に調整した後は、そのグリッド情報をそのままExcelやCSVに出力することができます。タイトル行まで出力されます。基幹システムのデータを使用し、様々な会議資料を素早く作成することも可能です。
SOFLAⅡiのグリッドは、エクセル感覚で入力業務を行える点が特長です。エクセルなど外部アプリのデータも必要なデータをコピーしてSOFLAⅡiのグリッドに貼り付けることが可能です。
例えば、仕入先の商品改変によりマスタ更新が必要になった場合、改変データをグリッドにコピー&ペーストするだけで一括マスタ更新が行えたり、得意先からのデータによる注文があった場合にも、グリッドにコピーするだけで注文情報を簡単に取り込めます。
SOFLAⅡiの帳票機能では、PRTFを使用しないため帳票設計も自由にレイアウトできます。A4縦サイズの帳票作成はもちろん、複写伝票もA4縦を3分割にするなど自由な設計が可能です。
画面と同様、画像情報と連携させることもできますので、社印や担当者の印章を印字するなど自由自在に設計できます。専用伝票や請求書などの複写用紙を出力する場合、印刷はIBMiのプリンタセッションを使用せず、Windowsのプリンタドライバーで印刷します。ドットプリンタにも対応しています。
SOFLAⅡiでは、設計した帳票ソリューションは、ツールの標準機能として「プレビュー機能」や「PDF出力機能」を利用できます。
プレビュー区分を設定することで「プレビュー」「ダイレクト印刷」「PDF出力」のパターンから選択できます。業務に合わせて柔軟に対応できます。
また、プレビュー画面から印刷もPDF出力も可能です。PDF出力は指定の保管場所にファイルが作成されます。ファイルの保管場所は出力場所、ファイル名まで固定化させることもできます。
Recv Data Serverとは、SOFLAⅡi用の集中印刷機能をもった常駐レポートサーバーです。
通常のSOFLAの帳票では、指示を行ったクライアントに対して印刷データを送信し、各クライアント毎に印刷を行いますが、常駐レポートサーバーを使用すると印刷データを1箇所でまとめて処理することができます。また、Screen Generator側は印刷処理を待つ必要がなくなるので印刷指示を行い、印刷中は別の画面の入力を行うといったことが可能になります。
Recv Data Serverでは、帳票印刷のレスポンスが格段にアップします。
帯域128kbpsの低速度環境で、合計10,000ページ(約1.4MB)の帳票出力を行い、出力時間を計測したところ、約21分という短時間での出力が完了した実績があります。
システム管理者から任意のメッセージを各端末に送信するアプリケーションを開発することができます。
(システム運用者やメッセージ送信画面を開放したユーザー等からも送信可)
通常のSOFLAⅡiでは、使用者の入力に対して画面を切り替えることによってメッセージを表示しますが、メッセージPOPを使用すると使用者からの入力を待つことなく、また画面を切り替えることなく、非同期の状態でもメッセージのみを表示することが可能です。
SOFLAⅡiでは、画像表示も簡単に行えます。
定型画像の表示はもちろん、可変の画像を表示することもできます。
例えば、商品マスタに画像を登録し、画像付きの商品情報を照会画面で確認したり、帳票として出力することも可能です。帳票には、商品画像だけでなく、社印を出力できますので納品書や請求書の発行にも役立ちます。
また、画像メンテナンスはドラッグ&ドロップでとても簡単に行えます。
SOFLAⅡiでは、外部アプリ設定機能でボタンの設定をすると、外部アプリケーションを簡単に呼び出すことができます。
例えば、業務運用で使用しているOfficeファイル(Excel,Wordなど)やマニュアル等のPDFファイルをボタン押下で起動することができます。また、WEBサイトと連携して、地図サイトの地図情報や運送業者の追跡サイトとの情報連携も容易に行えます。
外部アプリ設定機能を活用することで、業務効率のアップが図れます。
SOFLAⅡiでは、画面に表示された内容をリアルタイムにグラフ化できます。これまでのようにExcelなどでサーバーからデータをダウンロードしグラフを作成する必要はありません。 また、グリッド内の内容が変更になればそのままグラフに反映されますので、グリッドの列を移動すれば、それに合わせてグラフも変わります。
明細グリッド部に画像を表示させることが可能です。
もちろん、Screen Generatorのグリッド機能であるソートや列固定などの機能はそのまま利用することができます。グリッド情報は、画像付きでそのままExcelに出力されます。面倒な画像の位置調整やサイズ調整をする必要がありません。
例えば、取引先に提出する新商品の画像付き一覧情報をワンクリックで簡単に作成できます。
SOFLA QRコード印刷オプションを導入するとScreen DesignerにQRコード作成ボタンが追加されます。
QRコードはプログラムでは通常の入出力フィールドとして処理できますので、指定した項目に印字したいデータを転送することで帳票出力時に自動的にQRコードを生成し印字します。
マイコンピュータデザイナーでは、ユーザーオリジナルの画面を作成することができます。
システムにおいて、ユーザーの要望を100%実現することは非常に困難です。表示内容ひとつとっても、部署や人によって必要な情報は異なります。SOFLAⅡiのマイコンピュータデザイナーで、必要な情報を表示した基本画面を作成すると、後はユーザー毎に必要な項目だけを選び「自分専用の画面」に編集することができます。
もちろんプログラム開発は必要ありません。
カスタマイズしたい画面でメニューよりマイコンピュータカスタマイズを選択するとデザイナーが立ち上がり、カスタマイズできる画面に遷移します。
項目の移動や追加、不要なフィールドの非表示、文字の設定変更など、画面を見ながら直感的に操作できます。
SOFLAⅡiは、サーバーから受けた情報をScreen Generatorで動的に描画します。画面exeではありません。この描画技術により、ユーザー毎のカスタマイズ画面の作成が可能になりました。
マイリストデザイナーでは、ユーザーオリジナルの帳票を作成することができます。
SOFLAⅡiのマイリストデザイナーで、基本の帳票からユーザーが必要な情報だけを表示させ様々なパターンの帳票に編集することが可能です。
例えば、左図のように「担当者別売上日報」で当日と当月の純売上(金額)・売上予算、達成率だけを大きく表示させたり、当月のデータだけを表示し、文字色を変えて見やすく編集できます。帳票の題名も変更可能ですので「担当者別売上日報→担当者別売上月報」に変更しました。
取引先ごとに異なる伝票発行もプログラムの変更なく簡単に対応できます。マイリストデザイナーでは、スキャナで取り込んだ伝票イメージに合わせて、配置したい項目をオブジェクト一覧から選択し画面上でレイアウトするだけ。文字サイズやフォント指定もプロパティから行えます。
●Excel出力などオペレーション権限を設定可能
●操作ログ監視によるセキュリティ向上
Security Packは、SOFLAⅡiのシステムにユーザー権限やログ監視などの機能を付加し更なる安全性と機密性を強化できるオプションです。
Security Packを導入することで、SOFLAⅡiに標準で実装されているデータの出力機能に制限を設定できます。
また、ユーザー権限ごとにオペレーションを制限したり、操作ログを取得することも可能です。操作ログを取得し、追跡することで不正な操作を監視できると共に、万が一の事態にも被害の特定ができるようになります。
このように設定を付加することで、セキュリティ性の高いシステムが構築できます。
Handy Access Toolは、IBMiと無線ハンディターミナルをダイレクトに接続できるオプションです。
ハンディ内に動的に画面を構築する画面生成プログラム「BT Generator」を導入し、IBMiより画面情報を送信する仕組みで動作します。通常、処理ロジックはC言語などでの開発が必要でしたが、SOFLAⅡiではサーバー側のプログラム言語であるRPG・COBOLで開発することが可能です。
●IBMiとハンディをダイレクトに接続
●プログラム開発はサーバー側のRPG・COBOLのみ
●GUI画面で設計できるデザイン
画面設計で面倒な位置あわせなどは、専用の画面設計ツールで行います。
GUI画面を見ながら簡単に画面の設計ができますので、開発効率が格段に向上します。
SOFLAⅡiに「Cloud Generator」を追加すると、クラウド環境で「Screen Generator」を動作できます。
これにより、SOFLAソリューションを社内と同じ環境で利用することが可能です。
もちろん帳票出力などの機能も同様に利用できます。
SOFLAⅡiに「Web Access Plus」を追加すると、SOFLAⅡの通信電文が自動的にHTMLに変換されインターネットブラウザで利用できるようになります。JAVAやCGIを使わず、簡単にWEBアプリケーションへ拡張できます。
帳票はPDFに変換して表示・保存等を行います。
基本構成 | |||
---|---|---|---|
SOFLAⅡi | 統合開発 ソリューション | SOFLAⅡiソリューションキット(実行環境のみ) | SOFLAⅡiを使用するための基本モジュール |
開発キット(Screen Designer) | SOFLAⅡiの画面・帳票開発を行うデザイナー | ||
接続ライセンス | ユーザー接続ライセンス/1接続 | Screen Generatorのライセンスで1端末に1つ必要 | |
ユーザー接続ライセンス(無制限) | Screen Generatorの接続無制限ライセンス |
CUI to GUI | コンバートツール | SOFLAⅡ CUI to GUI(買取) | RPGプログラムをSOFLAプログラムにコンバージョンできるツール |
Option | ||
---|---|---|
セキュリティオプション | セキュリティパック | 情報保護法、J-SOX法に対応したSOFLAのセキュリテイオプション |
運用オプション | グラフオプション | 画面に表示された内容を自動でグラフ化できるオプション |
画像付きグリッドオプション | グリッド内に画像を表示できるオプション | |
QRコード印刷オプション | SOFLAⅡ i の帳票プログラムにQRコードの印刷機能を付加するオプション | |
マイコンピュータデザイナー | ユーザーが自由に画面デザインできるカスタマイズツール | |
マイリストデザイナー | ユーザーが自由に帳票デザインできるカスタマイズツール | |
スクリーンマネージャー | SOFLAⅡ i で作成した画面・帳票定義の管理を行うオプション | |
拡張オプション | Web Access Plus(基本キット) | SOFLAⅡ i ソリューションをWEBブラウザで動作させるオプション |
Web Access Plus(バーコード読み取りオプション) | Web Access Plusでバーコード読み取りを可能にするオプション | |
Cloud Generator | SOFLAⅡ i ソリューションをクラウド環境で動作させるオプション | |
Handy Access Tool(基本・Windows・Android用キット) | KEYENCE社製無線ハンディーとダイレクトに接続するツール | |
Handy Access Tool(接続ライセンス) | Handy Access Toolの接続ライセンス | |
複数サブシステム対応(1サブシステムあたり) | サブシステム毎に、サーバーモジュールを起動・終了できるオプション |
HA用ソリューションキット | SOFLAⅡ i ソリューションキット(実行環境のみ) | HA用バックアップサーバーに導入するSOFLAⅡi用基本モジュール ※接続ライセンスの提供はありません。本番機の接続ライセンス数に準拠します。 |
HA用拡張オプション | Handy Access Tool(基本・Windows・Android用キット) | HA用KEYENCE社製無線ハンディーとダイレクトに接続するオプション※接続ライセンスの提供はありません。本番機の接続ライセンス数に準拠します。 |
複数サブシステム対応(1サブシステムあたり) | サブシステム毎に、サーバーモジュールを起動・終了できるオプション | |
L-PAR用ソリューションキット | SOFLAⅡ i ソリューションキット(実行環境のみ) | L-PAR用サーバーに導入するSOFLAⅡi用サーバー通信モジュール |
開発キット(Screen Designer) | L-PAR用サーバーに導入するSOFLAⅡiの画面・帳票開発デザイナー | |
L-PAR用接続ライセンス | ユーザー接続ライセンス/1接続 | L-PAR用サーバーにクライアントを接続するライセンス |
ユーザー接続ライセンス(無制限) | L-PAR用サーバーにクライアントを接続する無制限ライセンス | |
L-PAR用拡張オプション | Handy Access Tool(基本・Windows・Android用キット) | L-PAR用KEYENCE社製無線ハンディーとダイレクトに接続するオプション |
Handy Access Tool(接続ライセンス) | L-PAR用Handy Access Toolの接続ライセンス | |
複数サブシステム対応(1サブシステムあたり) | サブシステム毎に、サーバーモジュールを起動・終了できるオプション | |
L-PAR HA用ソリューションキット | SOFLAⅡ i ソリューションキット(実行環境のみ) | L-PARの HA機に導入するSOFLAⅡi用基本モジュール ※接続ライセンスの提供はありません。 |
L-PAR HA用拡張オプション | Handy Access Tool(基本・Windows・Android用キット) | L-PAR HA用KEYENCE社製無線ハンディーとダイレクトに接続するオプション※接続ライセンスの提供はありません。本番機の接続ライセンス数に準拠します。 |
複数サブシステム対応(1サブシステムあたり) | サブシステム毎に、サーバーモジュールを起動・終了できるオプション |
サポートサービス | SOFLAⅡ i サーバー基本キットインストール作業 | SOFLAⅡ i の基本モジュールをインストールします。 |
SOFLAⅡ i Web Access Plusインストール作業 | SOFLAⅡ i Web Access Plusをインストールします。 | |
SOFLAⅡ i Cloud Generatorインストール作業 | SOFLAⅡ i Cloud Generatorをインストールします。 | |
SOFLAⅡ i オンサイト教育サポート | サンプルをベースに SOFLAⅡ i の開発手順を教育します。 |
SOFLAⅡのご利用にあたっては、サーバーおよびクライアントのOSのバージョンにご注意ください。
Server:IBMi | iOS/400 V7.3以上 | クライアント | Windows 10・Windows 11 |
(メーカ保守サポート対象となっていることが前提です。)